以前、姉と河口湖にある某ホテルに泊まった際に、
予約のコースに+αチャリンすると食べられるというお肉を、そもそもの宿泊費も知らずに気軽にわたしがオーダーしたことによって出会った「甲州ワインビーフ」。
とろけるようなほどキメが細かい身に、牛肉が持つ独特の臭みを感じさせない、甘い肉の芳香。
お肉のことなんて何も知らないけれど、一瞬でホレてしまったお肉だったの。
山梨県といえば、甲府盆地の地形を活用したブドウが有名だけど、日本のワイン発祥の地といわれるほど古くからワイン造りが盛んで、「甲州ワイン」として親しまれています。
甲州ワインビーフは、このワイン造りの過程で出るブドウの搾りかすを与えて育てた牛のことで、従来の飼料で育つ牛よりも肉の酸化が進まず(=臭みがない)、柔らかい赤身の肉になるんだそう。
さて、とあるイベントに呼ばれて訪れたのは、その山梨県甲府市。
わたし、旅をするときに決めていることがあって。
お蕎麦かバーガーを、必ず1軒は探して食べるようにしてるの。
この辺りだと、お蕎麦もいいけれど、どちらかというと、うどんかほうとうだし。
じゃぁ、バーガー?
なんて調べてみたら、おっと〜?
「甲州ワインビーフ」を100%使ったバーガーがあるっていうの。
それは是非食べてみたい!いや、食べなくては!!
でしょ?
で、足を運んだのが、
甲府駅近くの「甲州夢小路」にある「Back Country Burgers」というお店。
お店のたたずまいがかっこいいね!

バーガー屋さんにいくと、たかがバーガーなんだけど、メニューがたくさんあるのよね。
どうしようかなぁ〜とは悩んでみるんだけど、初めていくお店は、必ずベーシックなバーガーを頼むようにしています。
ということで、ここのクラッシック880円をオーダー。

味は、普通に美味しい。
けど、ひとくちかじりついて
このソース、要る?
って、思っちゃったんだよね。
食べ終わってから、なんか附に落ちなくて、
「お持ち帰り ソースなし」でお願いしてみたの。
そしたら、奥からおじさんがでてきて
うちのはソースがだいじなんだけど…っていうから
「お肉の味が美味しいから、そのままのをいただきたいです。」
って伝えたらシブシブ作ってくれて。
持ち帰りを受け取って、耐えきれず外に出たなりかぶりついたら
う・・うまい!!!
予想通り。
俄然、ソース無しが美味しい…!
日本のバーガーって、なぜかソースをかけちゃうお店が多いんだけど
美味しいバーガーこそ、塩胡椒だけで勝負をしてほしい、って思っちゃう。
特に名前がクラッシックでしょ?
(ソースがかかってるから食べられるバーガーもあるけどw
お肉にこだわるのはもちろん、肉を支えるバンズのタイプ、塩胡椒のセレクト、野菜のチョイス、そして忘れられがちなのが、ケチャップ&マスタードがつけられる塩分の余裕、このすべてが揃ってこそ、バーガーなんだと思うんだよね。
ソースを否定するわけじゃないけれど、ソースをお店のウリだといって依存して欲しくないと思う。
諸説あるようだけど、バーガーが生まれたのは、
レコンストラクション(工業化)が進んだ1900年前後のアメリカなんだ。
お洒落でもなんでもない、とにかく肉を、エネルギーとなるパンと挟んで食べたかった時代なんだ!
それが明日を生きる糧だったんだってことを、我々は忘れてはいけないんだッ!
まさに、
Burger of the people, by the people, for the people!
人民の、人民による、人民のための、バーガー!!!
そんな時代だね…。
って叫んだけれど、
880円でこれだけのクオリティのバーガーは、ほんとにすごいと思う。
1,800円出したって、酸化した肉の風味漂うバーガーは腐るほどあるよね。
ほら、かの有名な王女様がいってたじゃない。
「バーガーのソースが邪魔だったら、抜けばいいじゃない」って。
また食べにいきたいな♪
ソース無し♡
(ごめんなさい><
