友人:揚げ物はあまりつくらない?
わたし:ビールやめるまえは、めっちゃつくってたよ!
唐揚げとか天ぷらとか。
やめたあとは、実家帰ったときに揚げ浸しつくったくらいだ…
友人:じゃぁ今日コロッケにしよ
コロッケは炭水化物マンだからメンチカツにしよ
わたし:今日はバスマティライスの試食をしがてら
チキンオーバーライスですッ
そう、わたしは今日、この前やっと手にいれた「セラライス」と、
以前からある「エイジド」と「ロンググレイン」の
3種類のバスマティライスの食べ比べをしながら、
(キーマカレーと合わせたいな…と浮気を企みつつ、
使命のチキンオーバーライスを食べる予定だったのだ。
その予定だった…、はずなのにッ!
友人の発した「メンチカツ」という響きに妙に惹かれてしまい、
作ったことも、食べた記憶もほとんどない「メンチカツ」を、
つい作る気になってしまったの。
要は、ハンバーグをフライに仕立てたらいいだけでしょ?
なんて推測しつつ、それでもいちおうウェブでレシピを調べたら
合っていそうだったので、フィーリングでつくってみることにしました。
普段は、混ぜ物をしない100%お肉のハンバーグを食べるんだけど、
かなりミチミチしていて好みが分かれると思うので、
一般的だろうと思われる玉ねぎを入れるジューシーレシピでいきます。
<材料>
合挽き肉 300gくらい(使い切りたいから買ってきた量)
玉ねぎ 1玉(使い切りたいから1玉)
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A 卵 1個(使い切りたいから1個)
パン粉 30g(適当)
ニンニク 1カケ(すりおろし)
ナツメグ(粉)ひとつまみ(量が多いと香りがしつこい)
セロリー(粉)ひとつまみ(量が多くても馴染む)
胡椒 適量
塩 全量の0.8%(ソースをかけること前提の場合は、若干少なめ)
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付け合わせ
レタス 適量
キャロットラペ、またはトマトなどの赤い野菜
いんげん、またはブロッコリーなどの緑の野菜
ソース(中濃とか、とんかつとか、お好みのもの)

まずは、一番時間のかかる玉ねぎを飴色に炒める作業から。
フライパンでオリーブオイルを熱し、玉ねぎ、塩ひとつまみを入れ炒める。
火加減は、ギリギリ炒められる程度、放っておいても焦げないくらい。
炒めるというより、玉ねぎの水分を焦がさないように飛ばしていく感じ。

玉ねぎを炒めながら、いろいろこなしていきます。
Aの材料を全て合わせて、馴染ませておく。

挽肉は常温に戻し、こねておく。

レタスを千切りにし、水につけて冷蔵庫へ。

いんげんを茹でます。
お塩10%入れたお湯で、プチっと音がするくらい(30秒ほど?)茹で、
ざるにあげておく。

たびたび、フライパンの玉ねぎは焦げないように様子をみつつ。
炒め始めてから35分経過したくらいが下のかんじ。
黄色くなって、少し粘り気が出てきます。

いい感じに飴色になり、ペタっとしてきたらいい感じ!
荒熱がとれるまで置いておきます。
ここまでで、炒め始めから約1時間、
ほんとこの炒める作業が一番時間かかる!

これで、
「飴色玉ねぎ」「卵とパン粉その他馴染ませたもの」「練った挽肉」
3種の神器が揃ったので、ジャンジャンこね混ぜていきます。

材料が均一に混ざったら、好みの量に分け、
両手に叩きつけるようにして空気をぬきながら丸めてバッドなどに並べ、
冷蔵庫でしばらく寝かせます。

さて、冷蔵庫で休ませているあいだに、ここで油の話。
詳しく話しはじめると百科事典1冊分くらいの
つまらない大ベストセラーを書いてしまうことになるので簡単に。
油の種類っていっぱいあってワケわからない!って感じだけど、
わたしが使っているのは「中鎖脂肪酸」と書かれているもの。

というのも、いわゆる普通のなたね油とか米油っていうのは
体に脂肪として蓄積されやすい油、つまり太りやすい油なんだって。
ただ、油の種類にも特殊なものがあって、
血流の改善作用があるとか、内臓脂肪をためないとかあるのよね。
そのうちのひとつが、「ヘルシーリセッタのMGT中鎖脂肪酸」ってやつ。
これは、ココナッツ油やパーム核油なんかに含まれる、
内臓脂肪をためない効果が期待される「中鎖脂肪酸」が入ったもの。
いっぽう、血流の改善作用が期待されるのが、
魚の油やエゴマ油、アマニ油などに含まれる
α-リノレン酸(n-3系多価不飽和脂肪酸)って書かれているもの。
でも、血流の改善なら、油じゃなくてトマトでよくない?
ってことで、前記のものを使っています。
ただ、これ、ダントツで鼻血がでるほどお高いッ!
たかが油にこんなにお金出したくない…!って躊躇するくらい。けど、
太って病気になって高額医療費払って寝たきりになるくらいなら安いな!と。
健康を盲信するつもりはないけど、
好きな人に、好きと伝えられる状態はキープし続けたい、って思う。
というわけで、つまらない話ごと揚げて行こう。
そのお高いセレブなヘルシーリセッタ中鎖脂肪さんに鍋へ入っていただき、
中火にかけていきます。
火が通っていない分厚い挽肉に火を入れていくので
低めの160〜170度の油でじっくり揚げます。

温度計とか、温度設定のあるガス台じゃないので、
割り箸で様子をみていきます。
ぐるぐるかき回してお箸を止めて、やさしく泡が出るくらい。
OK!
揚げる準備ができたら、冷蔵庫から丸めたお肉を出してきて、
パン粉を付けて油へ投入!
パン粉を付けている間に、油の温度が上がっていないかチェック!
パン粉は揚げる直前につけるのがいいみたい!


けっこう厚く成形したので、5分ほどゆっくり揚げたら、1回上げて余熱を入れ、
もう5分ほど揚げる、みたいな感じに2度揚げしてみました。
火が通っているか心配なので、鉄グシを入れて確認。
ベタっとしたのがついてこれば火は通っていないし、
メンチカツの中心だな、とおもう鉄グシ部分を下唇にあてて、
アチチ!だったらカンペキ!ってかんじ。
ぜんぶフィーリング。

では、
付け合わせと一緒にお皿に飾り付けましょう!
キャロットラペは、この前作ったものにマスタードを足していますb

初めてにしては、きれいにできたかな?
パン粉だけじゃなくて卵も入っているから、
肉汁が流れ出さず、柔らかく、かつ、しっかり繋がれていてミッチリ。
ザクザク!っと上顎に直撃する衣。
そしてお味は…、ハンバーグ!!
ハンバーグが無駄に油の衣をまとっただけじゃない…?
なんて、不毛なことを聞いてはだめねw
衣、だいじ。

さてさて、作り始めてからここまで約2時間。
こんなにみっちりキッチンに張り付いて作ったお料理は
去年のお節以来かもしれません。
メンチカツ、めっちゃ手がかかるね!
最後に、
メンチカツといえば、深夜食堂(単行本12集161話)。
3年前にご主人を亡くし、
一番聴いて欲しい人がいなくなってしまったと、
歌うことを辞めてしまった歌手のかしまみさおが幽霊のように現れ、
こんな会話が交わされる。
みさお「久しぶりにマスターのメンチ 食べたくなっちゃって。」
マスター「そうかい。すぐ作るよ。」
直後のコマで、できあがったメンチカツが登場。
マスター、すげぇな!ってなる瞬間。
食べたくなっちゃって。
で、作れるような料理じゃないw