わたし、スーパーフリーザー持ってるの。
っていうと、大抵の人が、ドラゴンボールのスーパーフリーザを思い浮かべて返事をしてくれるの。
いやいや、めっちゃ冷たい冷凍庫のことよ
ってなるんだけど、買ったのはいまから4年前の2016年。
その前の年に、大学のお友だちを実家の山に誘ってキャンプをしたんだけど、そこがすごく気に入ってくれたみたいで、それから某有名なアドベンチャーレーサーたちを連れては遊びにきてくれるようになって、「興奮の家」っていうキャンプを年に数回するようになったの。
キャンプといえば、「肉」よね!
ある程度大きなブロックで仕入れたほうが安いから、それを保管しておくためにダイレイの超低温-60度スーパーフリーザー 70L(DFM-70S)っていうのを手に入れたわけ。
振り返って値段みてみたらビックリおったまげ!
よくこんな高いお買い物したものだと、過去の自分を笑いたいw
とはいえ、お肉を冷凍するにはかなりの優れもの。
だいたいお肉を冷凍庫で霜だらけにしてしまう母に使ってもらうにはうってつけだから、いい親孝行ができたな!と思うの。
で、話はそこにずっと眠り続けていた、賞味期限2018年2月の丸鶏のこと。
キャンプをする予定で買っておいたものの、いろいろタイミングが合わず開催されなくて、何度か焼きたいようなときはあったんだけど、他に食べたいお肉があったりして結果2年も時間が経ってしまったという。
トホホ…
そんなこんなでずっと気になっていたところで、この前、憧れのストウブを手に入れたから、これはやるしかない!と、発掘して東京に持ってきたの!

2kgのハーブ育ちチキン(中抜き丸鶏)。
嗅いでも、冷凍庫臭くない。
さすがフリーザー様!!
1日かけて解凍したものの、ジューシー。
さすがフリーザー様!!
さて、解体していきましょうか。
モモ→手羽→ぼんじり→胸(ササミ)→ガラの順番で適当に包丁を入れていきます。
モモは、脚の付け根の皮に包丁を入れると、筋肉の割れ目が綺麗にできているので、とても取りやすい。
ある程度まで剥がしたら、股関節をブリっと外して包丁かハサミを入れて、そのままお尻のほうまで骨に沿って削いでいくかんじ。

そんな感じで、手羽も関節から切り落とす。
胸肉を取るのが少しコツが要るけれど、鎖骨に包丁を入れて、背骨から肋骨に沿って刃を入れていけば、綺麗に剥がせるかんじ。
ササミがついてくるよ!
で、解体したのがコチラ。

ヘタッピだけど、解体して食べられたらそれでいいでしょ♡ってな具合。
そして、こうやって解体しているといつも思い出すのが「鴨事件」。
鴨が撃てたから持っていって!
といって、スーパーの袋に入った、羽根がまだついたままの美しいほどの青首(鴨)をいただいたことがあって。
腸は抜いてあるから、とはいうけど…
見た目はそのまま、スーパーの袋に入った死んだ鴨。
これをどうしたらいいわけよ…と、なかば放心状態でジ…っと眺めながら
捨ててしまおうか
なんて思ったりもしたんだけど、ゴミ置き場にこのままの状態で置いておいたら「事件」になりかねないわけで、せっかくいただいた「いのち」と思って、頑張って向き合うことに。
とにかく怖かったのが、頭と首。
だって、よく机とかの上に乗ってる鴨のペーパーウェイトみたいなやつがあるじゃない?
あれが、クタ…っとして鶏の体についているわけよ。
何言ってんの?って感じだけど、胴だけならまだ「肉」として向き合えるものの、顔が付いてると、もうそれって生き物丸出しだから恐ろしすぎて!
とにかく顔をみたくないから切ろう、って包丁で刃を入れるんだけど、簡単に切れるわけなくて。
仕方なく「うえぇぇぇ…」って言いながら手で頸椎の関節を探りながらハサミを入れて、悲鳴をあげながらブリっと切り落としたの。
いま思い出しても怖い。
それが、鹿につづいて初めて捌いた鴨になったんだけど、あれを経験しておいたおかげで、綺麗に磨かれた丸鶏捌くのなんて、お茶の子さいさいよね。
好きで捌く魚もそうだけど、「死んだ生き物(死体)」を「食べ物」へと変える作業って、本来、生き物をいただく上で自分がしなくてはいけないことだから、方法くらいは知っておきたいなっておもう。
怖いけど!!!
【余談】この前、ベトナム人がアパートの一室で豚を解体していたとして逮捕されていたけれど、屠畜場法では、牛、馬、羊、豚等が、指定された場所以外での屠殺・解体がその処罰の対象で、家禽(かきん・家で飼う鶏)や、シカ、イノシシなどの野生動物は対象外となっているみたい。
ってなことを思い出しながら、胸とモモは袋に入れて冷凍庫へお戻りいただいて、手羽先と手羽元、ガラを鶏湯(ジータン)に仕立てていこうと思います!
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<材料>
手羽先とか手羽元 適量
長ネギ 1/2(青い部分があったほうがベター)
生姜 1カケ
ニンニク 1カケ
塩 適量
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手羽やガラは、いったん湯通しして、水で洗ってから炊いていきます。


鍋に水をはり、湯通しした鶏と、長ネギ、生姜を入れ、火にかけます。

沸騰してきたところでアクをとり、ある程度綺麗になったら蓋をして沸騰するかしないかの極弱火で1時間ほど炊きます。

1時間ほど炊いてお肉が柔らかくなったところで、お塩を入れて味を整えます。

彩りに万葱などを散らすと綺麗だし、ニンジンを入れて鮮やかにしてもよさそう。
今回は、昨日レンチンクックの鶏スキで使ったセリをあしらいました。
お好みで胡椒を振り入れても美味しそう♡

どんどん寒くなってきたから、こういう生姜や葱の入った温かいスープがとても身に染みて、ほっこりするよね。
それでは、いただきまーす!