NYで出会ってからというもの、「あの味」を求めては作り続けているチキンオーバーライス。
4年経っても、なかなか思い出の味にたどり着けない。
特に探しているのが「お米」。
たぶんバスマティライスなんだと思うんだけど、食べた中でも特に印象に残ったお店のが、プリツルで長〜いものだったの。
そんなバスマティを探し続けて4種目、「セラライス」が届いたので、いままでの在庫と合わせて、改めて食べ比べをしてみようと思います!
このセラライスが記憶に合わなければ、日本で探すのは絶望的かもしれない。
そもそも、バスマティライスってなに?
インドカレーとかビリヤニにつかう、独特の芳香をもつ細なが〜いお米のこと。
「細長いお米」というだけで、同じインディカ米のタイ米と混同されてしまいがちだけれど、タイ米とはまったく別物で、インドやパキスタンなどで生産されるインディカ米のなかでも特に香りのよい高級なお米で、とくにパキスタンから北インドのヒマラヤ山間部で栽培されるお米は、バスマティの中でも選りすぐりの「スーパー・パスマティ」なんだそう。
で、このバスマティライスは、水分の多い新米より水分を抜いて乾燥・熟成させたものが高級で、セラライスっていうのは、パキスタン産でその乾燥・熟成の期間がより長いもので、ちょう高級らしいの。
同じお米という分類でも、ところ変わればさまざまな個性を持ったお米があるのね!
わたしが食べて育ってきた日本のお米とはまったく性格が異なり、食べるだけで異国の風情を楽しめるバスマティライス。
このお米を、お米が育った場所の食事に合わせたら、これ以上のお米はないわけです!
とはいえ、最終的にこのお米たちはカレーやビリヤニになりたいと言っても、言語道断でトルコからNYへ渡ったチキンオーバーライスへと姿を変えさせられるのです。
お気の毒に…!
では、まずはバスマティライスの紹介からいってみよー!
♪kohinoor[コヒヌール]インド産
とりあえず、日本に帰ってきてから探して買った最初のバスマティがこのお米。
アメリカで買って帰ってきたのはジャスミンライス(タイ米)だったんだけど、それよりもずっと記憶のお米に近い感じ。
Amazonで手にはいるメジャーなバスマティライスなんだけど、在庫が切れてしまったものの、あえてもう1度買うほどではない感じだったので、今回はスルー。
ほんと、パサっと、歯切れの良い感じの、ごくごく普通のバスマティライス。
1)Lal Qilla[ラルキラ]Special Old Malai, Aged インド産
以下、Aged。
さて、コヒヌールのバスマティは「あのお米ではない」となり、とにかくいろいろ試してみないと出会うものにも出会えないので、こちらのお米を購入。
目指すのは、「プリツルでめっちゃ長いお米」。

どうやら調べてみたところ、新しいお米よりも古いお米のほうがブリツルらしいの。
たぶん、お米の中の水分が飛んで、水っぽさみたいなものが少なくなるんだろうね?
という推測のもと、Aged Riceという熟成米をご購入。
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これもAmazonで手にはいるお米。
わたしは、TIRAKITAというサイトで購入。
試しやすい1kgがあるのが嬉しい。
1kg 1,190円(税抜) 送料590円 合計1,875円(税込)
2)Lal Qilla Majestic[ラルキラ]Extra Long Grain インド産
以下、Long Grain。
1)のLal QillaのAgedがkohinoorより記憶に近いお米だったので、今度は長さを求めて、世界で一番長いと謳っていたLal QillaのExtra Long Grainを購入。

これね、TIRAKITAサイトによると、6〜8カ月熟成させてあるっていうの。
熟成ってどのくらい寝かせたら熟成になるの??
1)のAgedが何カ月なのか、はたまた何年なのか、調べるんだけどさっぱり分からず。
でも、だいぶ記憶に近くなってきたかな?!
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TIRAKITAというサイトで購入。
5kg 4,380円(税抜) 送料0円 合計4,730円/1kg@946円
3)KALAAR[カラール] SELLA RICE パキスタン産
以下、Sella。
でも、もっとプリツルがいいんだ!
そんなときに目にしたのが「セラライス」という言葉。
Googleで検索すれば腐る程知りたいことがでてくる現代にして、セラライスを調べても、ほぼ皆無。
セラライスについてエッセイでも書いたものなら、日本で一躍セラライス仙人にでもなれるかもしれない。
やったぜ。

このセラライス、どうやらパキスタンのほうでの、超熟成米らしく、選ばれしバスマティの頂点に君臨するほどのバスマティらしい。
それだけのバスマティなら、さぞやプリツル度も半端ないに違いない!!
そう思って買おうとおもったら、Sold Out。
ぐぬぬ。
その後何度かサイトを訪れるもののなかなか入荷されなくて、やっとカゴに入れられたのは、セラライスの存在を知ってからおよそ4カ月後。
道のりは長かった…
これで、いよいよ手元にある3種類すべてを食べ比べるチャンスができました♡
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ハラル食材を売っているA.A.G FOODSというサイトで購入。
5kg 2,999円(税込?) 送料1,399円 合計4,398円/1kg@879円


お米の色はこんなかんじ。
Agedが一番白くて、Long Grainは黄色味が強く、一番黄色いのがSella。
透明度順だと、Sella > Long Grain > Aged って感じかな。
超熟成と呼ばれているSellaが一番熟成されていると仮定すると、透明感が高く黄色いお米であればあるほど、熟成されているってかんじなのかな?
なんとなく、ついたお餅を乾燥させていくのを思い出すと、鈍い白からどんどん透明感が増していき、さらに時間が立つとコチコチになって黄色味を帯びてくる気がするから、お米もそうなのかもしれない。

我がラボラトリーで茹でていきます。
バスマティライスの茹で方は
熱湯に(洗っても洗わなくても)お米を入れて、10〜11分。
食べてみて芯がなくなったらお湯を切り、お米を鍋に戻し蓋をして蒸らしておきます。
蒸らすというより、チキンオーバーライスが出来上がるまで(想定)、保温しておくってかんじ。
でも、この蒸し時間が、お米全体に水分を回してくれる感じがするので、積極的に蒸らしています。


やっとこ鍋に蓋がないので、アルミホイルで。

ハイ。
あの、白いお米を白い器に乗せたわたしがアホアホのバカバカでした。
もっかいやりなおして…

ぐふ。
黒窯変しか黒いお皿がなくてテラテラ!(ドンマイ…ッ
生米の段階でも十分違いがあったけど、茹でても変わらないね!
そして、世界一長いというExtra Long Grainは、そうでも…ない?
選りすぐりのバスマティたちだから、戦いがハイレベルなのかもしれない。
さて、それぞれ試食してみます!
1)Aged
慣れ親しんだ白米にバスマティらしいフローラルな香り
3種類のなかで一番香りが強い
舌触りは、パサっとザラッと、水っぽいしっとり感
食感は、歯切れがいいかんじ。
表面は、ザラっとしてる。
甘みはサラっとしつつも、口の中でブドウ糖に変わるのがわかる。

2)Long grain
これ、優しいバスマティな香り
舌触りは、パサっとしてるけどサラっとが強く、水が行き渡ったしっとり感
食感は、歯切れよく、もちもち、しこんしこん。
表面は、ザラっとしてる。
Agedよりも、甘みを感じる!とても美味しいよ!!

2)Sera
待ちわびた、セラ!
一番期待していたバスマティ!!
土臭いというか、かび臭いというか、学校の地下室の倉庫の臭いというか、
…なかなかハイレベル。
匂いではなく、臭いと書いてしまっているあたり、だいぶ悪口入ってる。
飲み込めないくらい、かなり個性的なかんじ。
古バスマティは水に浸けてから炊くと良いと書いてあった気がしたので、洗ったあと1時間ほど水を代えつつ給水(ついでに臭いを出す?)させてみたけれど…
え〜…とてもすごく控えめに言って、主張してきます。
一晩置いて様子をみましたが、人が簡単に変われないように、この子もそう簡単には変われないようです。
舌触りは、ツルっとしていてかなり理想的!
食感は、プリプリ、もちもち!
見た目も、ツルっとしていて、目指すものに限りなく近い!
むしろコレ!っていいたいくらい。
ただ!!
香りというのか臭いがスゴいので、味もすべて香りに消されちゃって、お世辞でも美味しいとは言えないかんじ。
輸送中に日本の湿気でやられちゃったのかな…?

それにしても、適当ランダムフィーリングで選んだ4種類が4種類とも、それぞれに個性があって、とてもおもしろい!
潤沢な資金と、在庫を抱えてもパンクしないお部屋があれば、とことん研究したいところですが!
そもそも炭水バケモノを摂らないわたしが、これ以上バスマティを追いかけても在庫が増えて仕方ないので、このあたりで腰を据えようと思います。
つきましては、
わたくしの求めるチキンオーバーライスに使うバスマティライスは
Lal QuillaのExtra Long Grainに決定いたしました♡
あとは、チキンオーバーライスのチキンのスパイスだ!!!