寒い冬といえば、鱈。
鱈といえば、雲子(白子)とか鱈子(卵)、だよね!
雲子は、ホワっと茹でてポン酢や温かいお出汁をかけていただいたり、
わたしは食べないけれど、
バターでソテーしてお醤油ジュワ!万葱をワ!っとかけたのも、
美味しいよね!
いっぽう鱈子は、白子に比べると半額くらいで買えたりするから
もしかしたら、なんでも卵!卵!教(狂)な日本人でも、
唯一、脇役な扱いにするのが、生鱈子かも?しれない。
だがしかし!
わたしは白子がめっぽう好きだけれど、
白子と生鱈子が出ていたら、即座に生鱈子に手を伸ばしてしまう。
生鱈子こそがスター!
というのも、
この「生鱈子と白滝を煮たやつ」が恐ろしく好きだからだ。
母の作るごはんで好きなメニューは星の数ほどあれど(ほんと?
なかでも特にコレが好きだったから、
やっぱり「お母さんの味」は、ただの白子より数百倍も旨いのだ。
このお料理、たぶんセオリーからいえば、
鱈子が主役で、しらたきは脇役っていう配役なんだと思うんだけど
いえいえ、
主役がしらたきで、鱈子が脇役なんだと思うの。
舌の根も乾かぬうちに、とはよくいったもので、
脇役の鱈子こそが主役なのだと言い放っておきながら、
速攻で脇役に追いやるという。
でもだって、
(といえば、たいてい自分勝手な話が来るものだが
わたしにとっては、
しらたきを食べるお料理なんだもの。
(予想通りッ!
鱈子から出た旨味爆弾を、しらたきが余すところなく吸い取るわけでしょ?
ということは、しらたきが鱈子、脇役しらたき=主役の鱈子、
つまり、主役がしらたき、と言っても過言ではないのです。
彼らは一心同体、二人三脚、
それこそ、夫婦の愛よりも深いかも?しれない。
[鱈子]白子さんごめんなさい、わたし、おなじ白から始まっても
白滝さんが好きなの。
なんて妄想はさておき、炊いていこうか。
白滝は、よく熱湯でアク抜きとかいうけれど、
こんにゃくの製造元がいうアク抜きは、
お砂糖で揉み込んで10分ほど放置する、という方法。
こうすることで、熱湯でグツグツするより、
味染みがよくなるんですって。

しばらく放置したら、水でゆすいでザルにあけます。
臭いをクンクンすると、生臭みが取れているはずb
グラム98円の生たらこでーす!
すごくお安い…♡

この、生鱈子を、ざくざくとぶつ切りにして、
水、酒、醤油、砂糖の入った鍋に白滝を入れ、
その上に並べていきます。

沸騰するとアクがで始めるので、
すこしこまめにすくってあげて…
落とし蓋をして、鱈子に火が通るまで弱火で炊きます。

全体に火が通ったら火を止め、
しばらく放置して味をシミさせます。
で、できました!
「生鱈子と白滝を煮たやつ」、カンっせーデ〜ス!
ん〜〜♡
相変わらずの不動のお味。
甘じょっぱい味なんてどこにだってあるけれど、
このお味はまた格別、他では味わえない美味しさ。

なんの変哲もない、どちらかといえば不味そうな見た目だけど
素朴で安心するお味、よね!
いい冬をいただきました。
ごちそうさまでした♡