建国記念日のお蕎麦

あれ?
今日、建国記念日なんだ。

とは思ったものの、憲法記念日と勘違いしていたわたし。

建国、憲法、建国、憲法…
「けん」しか合ってないじゃん!

建国記念日ってなんだっけ?

アメリカでの建国記念日といえば、
July 4th!Independence Day!
イギリスの植民地だったアメリカが、
1776年7月4日、トーマス・ジェファソンを中心に
僕たち独立します!
と言って、イギリスからの独立を宣言した日。

それこそ、クリスマスやサンクスギビングデイと並ぶくらい、
とても盛大におこなわれるのを経験しているから、
アメリカの建国記念日はよく覚えているの。

それに比べ、日本の建国記念日の影の薄さといったら…
憲法が制定された日だっけ?
なんて、アホなことを考えてしまうくらい、
なのは、わたし…だけ?
 

日本の建国記念日は、「紀元節」に基づいて定められているそうで
紀元節は、古事記や日本書紀で伝えられている、
神武天皇(初代天皇)が即位されたとする日なんだって。

昭和17年生まれの父が、「紀元は二千六百年〜♪」
といって、神武天皇の即位から2600年を記念した歌を歌っていたけれど
GHQによって1948年(昭和23年)に廃止されるまでは、
きっとすごく盛大に建国を祝っていたんだろうね。

で、紀元節復活の賛否両論あるなか、1966年、
「建国をしのび、国を愛する心を養う」という趣旨の「建国記念の日」が
今日のこの2月11日に、改めて制定されたんだって。
 

パスポートを持って海外にいくのって、
「そういうものだ」と思うから
普通に出入国管理局でペラっと見せて終わるけれど、
実は、とてもすごく「国」に守られているっていう証拠なんだよね。

トムハンクス主演の「ターミナル」という映画があって。
主人公は、とても小さな国からアメリカにくるんだけど、
自国でクーデターが起こって空港内(第三国)に留まるしかすべがないなかで、
さぁどうするか、っていうお話なんだけど、
「国」が「在る」ってすごいことなんだ、ってことを感じる作品なの。

「国が在る」って、留学したときも思ったし、
海外旅行にいくたびに、「国交を築いてくれてありがとう、日本!」って思う。

建国にあたってはいろんな考え方があるかもしれないけれど、
わたしは、
「いま、自分は、国に守ってもらっているおかげで生活ができている」
ということを、少し思い出して考えられる日になった…カナ?

そして、日本に生まれたおかげで何も考えずに口を開けて
蕎麦をズルズルっと貪れることに、
心から感謝をするのです。
 

髙山製粉「玄挽蕎麦」を二八の細打ちで

 
<本日のおしながき>

・髙山製粉「玄挽」の二八 加水57%
・鶏捏ねと焼葱
・牡蠣の胡麻オイル煮
・白子 お出汁
・焼栃尾揚げ

鶏捏ね
鶏捏ねは、鶏モモ肉をフードプロセッサーでミンチにして
塩、砂糖、水、片栗粉入れて混ぜ、グリルでじっくり焼きます。

タレは、醤油(大2)、砂糖(大2)、味醂(大1)、酒(大1)を
とろみがでるまで煮詰める。

ムチムチのブリブリな食感の鶏つくね。

牡蠣の胡麻オイル煮
普通は、オリーブオイルでつくるオイル煮を、ヤマシチ純正ごま油で。
太白のほうがさっぱり仕上がるけれど、
骨太な「玄挽」には、このくらい胡麻臭が強くても十分いい感じ!
そのかわり、オイルを少し入れて煮るくらい。
ヒタヒタにすると、しつこいと思う。
 

蕎麦と、牡蠣のオイル煮と、白髪葱。
とてもおいしい…!
 

戦争の混乱の中で、飢えることもなく、
生理がはじまったとたんに嫁がされることもなく、
教育も与えられず、虐げられるようなこともされず、
こうやって自分の思うように食卓を整えて、美味しいものをいただけるのは、
ほんとに、ほんとに、しあわせ。

日本、お誕生日おめでとう。

そして、
ごちそうさまでした。

トップに戻る