新型コロナ感染症が流行り出してから2回目を迎える夏。
都内の飲食店は、お店は営業していてもお酒の提供ができなかったりだから
例えば、ホルモン食べたいなぁ…!と思っても、
ビールの一杯も頼めないなら家で飲んだほうがいいな、
ってことになって、なかなか外食もできなくなっちゃったよね。
元々、作れないものを出してくれるお店じゃないと外食はしない派だから、
いままで通りを続けるだけなんだけど、
外食が多かった人にとってみたら、辛い時期かもしれない。
そんなこんな、
外が心地よい日が続くようになり、
ベランダ栽培しているトマトも繁茂して綺麗になってきたので、
去年、姉の家のベランダで焼き鳥パーティーするために仕入れた
イワタニの炉端焼きを出動させる時期がきました!
(といいながら、家の中で換気扇回しながら使ってたりw
最初買ったときは、無駄なものを手にしてしまったな〜…なんて思ったけど
3月末に引っ越してから10回以上は出動してるから、かなり優秀よね!
解体が楽だし、ほぼ丸洗いできるから、
道具の遊びがお好きな人には、めちゃくちゃオススメ!

まったくフツーの借アパートのベランダだけど、
ウッドデッキや植物を置いてあげるだけで、
自分にとって居心地のいい「マイ・ベランダ」が出来上がるうえ
思う存分炉端焼きは使えるし、
横になりたーい!と思ったらベッドはすぐそこだし、
これ以上の場所はないな!と思う。
「家で飲むとお片付けが面倒くさい」
っていう話をよく聞くけれど、
道具やしつらえを保つことこそが趣味の最たる遊びだから
むしろそこを楽しみ切りたい。

さてさて、
この日はとてもお天気がよく、
いつもみたいに炉端焼きで何か焼いて終わるだけではもったいないし、
夕暮れのベランダ時間を長く楽しみたいな〜…と思い、
タパスを揃えてみることにしました。
タパスは、スペインのバル(食堂や居酒屋)で出される小皿料理のことで
ちょこちょこつまみながらいただけるので
食事を楽しむというより、会話を楽しむためのお料理。

つまり、ベランダでゆっくりお酒を飲みながら
自分の時間を過ごすのにもベストなお料理なのです♪
では、作っていきましょう〜!

ベイクドポテトのツナサラダ
ジャガイモ、玉ねぎ、ニンジン、ツナを使ったサラダといえば、
マヨネーズ味のモッサリした食べ物を思い浮かべるけど、
そんなものは、わざわざ自分で作ってベランダでいただきたくないのです。
ごく定番の食材を使っても、
頑張って生きる自分へのご褒美の味になるように仕上げていきます!
<材料>
ジャガイモ、玉ねぎ、ニンジン、ケール、椎茸、ツナ
白ワインビネガー、フェネグリーク、塩、胡椒、オリーブオイル
ポイントは、椎茸とフェネグリーク。
椎茸は、オリーブオイルで炒めるとグっと和から離れます。
カレー粉の主な香りのフェネグリークを使うことで、
安っぽいカレー粉味にならず、柔らかく全体を〆てくれます。
<下ごしらえ>
ジャガイモは、食べやすいサイズに切ってから500Wのレンジで3分ほどかけ、
塩とオリーブオイルに絡めてから260度のオーブンで焼いて焦げ目をつけます。
玉ねぎはスライスして塩を振ったあと、水にさらし、絞っておきます。
ニンジンは千切りに。
ケールは生のままみじん切りに。ケールがなければパセリでもよさそう。
椎茸は賽の目に切ったあと、塩とオリーブオイルで炒めておきます。
<作り方>
下準備した材料をボウルに合わせ、
白ワインビネガー、フェネグリーク、塩胡椒で味を整えます。
白ワインビネガーは、GIUSEPPE GIUSTI(ジュゼッペ・ジェスティ)がおすすめ。
なければ、すし酢。
フェネグリークがない場合は、カレー粉少々でも。

蛍烏賊と黄韮の浸し
この時期しかいただけない富山県産ホタルイカを、
黄韮のお浸しと一緒にいただきます。
兵庫県産のホタルイカをよくみかけるようになりましたが、
富山県産のもののほうが見た目でもわかるほど大きく、
身もムッチリ詰まっていて美味しいです。
酢味噌でいただく場合が多いけど、
流通が良くなって美味しいホタルイカがスーパーにも並ぶようになったので、
手を加えず、そのままいただいた方が美味しいと思う。
<材料>
ホタルイカ、黄韮、出汁、味醂、薄口醤油、濃口醤油
<下ごしらえ>
黄韮は、1%の塩水でさっと茹でて水で〆ておきます。
かつおで出汁をひき、味醂、薄口で味を整えます。
薄口だけだと物足りないので、濃口をほんの少し入れてコクを足します。
茹でておいた黄韮を、合わせた出汁に入れ、一晩浸しておきます。
<作り方>
食べる直前にホタルイカの目を取り除き、軽くゆすいで水を切ります。
一晩浸しておいた黄韮とお皿に盛ってできあがり。
黄韮が手に入ることは稀だと思うので、
うるいのお浸しもおすすめです!
普通の青いニラでは臭すぎるので、これはまた別のお料理に…!

蚕豆とミニトマトのマリネ お出汁の蒟蒻ジュレ
そら豆の薄皮は、剥いたほうが味染みや絡みがいいけれど、
このもぐもぐと顎を動かす食感が好きなのと、
食物繊維が豊富なので、このまま調理していきます。
食べるのに時間がかかるお料理だからこそ、
お酒がゆっくり長く楽しめると思わない?
<材料>
そら豆、ミニトマト、マッシュルーム、ニンニク
白ワインビネガー、塩、胡椒、オリーブオイル
かつお、煮干し、味醂、薄口醤油、濃口醤油、蒟蒻粉、アガー
白ワインビネガーは、GIUSEPPE GIUSTI(ジュゼッペ・ジェスティ)がおすすめです。
なければ、すし酢。
<下ごしらえ>
そら豆はサヤから外し、薄皮はそのままにしておきます。
マッシュルームは6等分くらいのみじん切りにします。
ミニトマトは4等分くらい、お好みの大きさに切り、ボウルに入れておきます。
かつお節と煮干し(頭と内臓を取る)で出汁をとり、味醂、薄口、濃口で味を整え、蒟蒻粉、アガーを入れて、冷蔵庫で冷やし固めます。
蒟蒻粉やアガーがない場合は、普通に寒天やゼラチンでOKです。
寒天だと固まったあと戻らず、ゼラチンだと温度が高いと溶けます。
<作り方>
熱したフライパンにニンニクを入れ、そら豆、マッシュルームを塩胡椒で炒めます。
ミニトマトを入れたボウルに合わせ、白ワインビネガーで味を整え、マリネしておきます。
お皿に盛り付けたら、お出汁のジュレをかけて、出来上がりです。

海老とアボカドの韓国唐辛子炒め
冷たいお料理ばっかりだったので、最後は暖かいお料理を。
唐辛子といえば、痛覚を刺激する食べ物だけど、
この韓国唐辛子は、辛みもあるけれど、辛いというほどではなく、
旨味と甘み?を感じる唐辛子。
それを、たーーっぷり入れて炒めます!
プリプリの海老とクリームのようなアボカドが柔らかい辛みと相まって、
夕涼みのビールに拍車をかけるイッピンです♪
<材料>
海老(冷凍)、アボカド
ガラスープ、味醂、韓国唐辛子
<下ごしらえ>
海老は流水解凍し、背腸をとっておきます。
アボカドは種と皮を外し、ひと口サイズに切っておきます。
→長時間空気に触れると、酸化して黒くなります。
<作り方>
オリーブオイルを入れたフライパンを熱し、海老、アボカドを炒め、
ガラスープ、味醂を入れて味を整えます。
水気がないとガラスープが焦げ付くので、お水を少し入れてもいいかもしれません。
→すぐに蒸発します。
最後に、これでもかー!というくらい韓国唐辛子を入れて全体をサっと炒めてお皿に盛ります。
激辛なものがお好きな場合は、
鷹の爪を入れたり、タバスコを入れると酸味も足されるので旨味倍増!
いい感じだと思いますb
ベランダへ
お料理が整ったので、ベランダへ向かいましょうか。
テーブルは、トランクカーゴ(トランクボックス)に
別売の天板を乗せています。
ボックスの中は、ベランダ栽培の道具とか、秘蔵の黒七輪が入れてあって、
収納はもちろん、腰をかけても平気だし、テーブルにもなるしで、
とても便利!

ベランダの手すりにつけられるカウンターも検討したんだけど、
重いし、それだけの用途になってしまうので、
物が多いわたしは少しでもコンパクトに暮らさなくてはと、
結局コレに。

いつも、思い立った端から1品づつ作っていくから、
こうやって揃えると、楽しい!
そして、ほんとうに今日は気持ちがいい。
心地を良い風を浴びながら、暗くなるまでの時間を楽しみましょうか。
では、いただきます♡
